Logicool MX Master 3S レビュー:MagSpeed電磁気スクロールとDarkfieldセンサーのトラッキング精度解析

「マウスに1万7000円? 正気の沙汰じゃない」
買う前はそう思っていました。
でも使ってみて分かりました。
これはマウスじゃない。「時間を買うためのマシン」だ。

「MX Master 3S」は、Logicoolのフラッグシップモデルとして、徹底した機能性の追求が見られる製品です。

本記事では、グリップ形状の人間工学的考察よりも、
センサーのトラッキング精度
電磁気スクロールホイールの制御ロジック
そしてソフトウェアによるマクロ機能の実用性に焦点を当ててレビューします。

1. Darkfieldセンサーのトラッキング精度

本機に搭載された「Darkfield」センサーは、最大8000 DPIを持ちます。
これ、何がすごいかと言うと...

「マウスパッドが要らない」んです。

ガラス面(厚さ4mm以上)でのトラッキングテストを実施しましたが、カーソルの飛びや遅延は一切観測されませんでした
カフェのガラステーブルで「マウスパッド忘れちゃった...」と絶望する必要はもうありません。

スペック表

センサー Darkfield (200-8000 DPI)
ボタン数 7 (ジェスチャーボタン含む)
スクロール MagSpeed 電磁気スクロール

2. MagSpeed電磁気スクロールの機構

このマウスの本体価格の半分は、このホイール代だと言っても過言ではありません。
1秒間に1000行のスクロール

通常は「コリコリ」と抵抗があるのに、勢いよく回すと自動で抵抗が消えて「シューーーッ」と回り続ける。
この「MagSpeed電磁気スクロール」が快感すぎて、無意味にスクロールしたくなるレベルです。
数万行のExcelデータを見る業務がある人。これがないと仕事にならない身体になりますのでご注意を。

3. Logi Options+によるカスタマイズ

「ブラウザでは"戻る"、Excelでは"横スクロール"」
同じボタンなのに、アプリによって役割を変えられる。
これがLogi Options+の真骨頂です。

ジェスチャーボタンを押しながらマウスを動かすだけで、仮想デスクトップの切り替えも可能。
キーボードショートカットを覚えるのが面倒な人こそ、このマウスを使うべきです。

4. 静音スイッチのデシベル測定

「3S」モデルの最大の変更点はクリック音の静音化です。
測定結果は、約55dB → 約42dB
数値以上に体感は違います。

静かなオフィスや図書館で「カチッ!カチッ!」と響かせることがない。
これだけで、周囲への配慮というストレスから解放されます。

5. まとめ

ここがスゴい!
  • 1秒1000行の高速スクロール
  • ガラスでも動く最強センサー
  • 前作より劇的に静かになったクリック音
ここが微妙...
  • 1.7万円はやっぱり高い
  • 手が小さい人には少しデカい

MX Master 3Sは、単なる入力デバイスではなく、
「作業時間を短縮するための投資」です。

1.7万円? 高いですよね。
でも、これで毎日10分の時短ができるなら、半年で元は取れます。
迷っている時間はもったいない。さっさと買って、時間を節約しましょう。